こんなサインに気をつけて
- 理由もなく学校や塾に行きたがらない、毎朝おなかや頭が痛いと言う。
- 服が破れている、持ち物やお金がよくなくなる、説明しにくいけががある。
- おこづかいをたびたびせがむ、家でお金がなくなる。
- スマホの通知にびくっとする、メッセージを見たあと落ち込む、急にSNSをやめる。
- 友だちの話をしない、休み時間や昼休みを一人で過ごしていると言う。
- 眠れない、悪夢を見る、食欲や成績が急に変わる。
- 登下校の道を変える、送り迎えをしてほしいと言う。
子どもと話す
いじめを受けている子は、恥ずかしさ、仕返しへの恐れ、親が心配したり大ごとにしたりするのではという不安から、話さないことが多くあります。「最近、学校でいちばんつらいのはどの時間?」のような開かれた質問から始め、最後まで聞きます。
- まず「話してくれてありがとう。あなたのせいじゃないよ」と伝えます。
- 「どうして黙っていたの?」「あなたも何かしたんでしょう」のような、子どもを責める言葉は避けます。
- 親がひどく怒ったり泣いたりすると、子どもは次から話さなくなることがあります。自分の気持ちはいったん脇に置き、落ち着いて聞きます。
- どうするかは子どもと一緒に決め、学校に伝える前に子どもに説明します。ただし安全に関わることは、子どもが望まなくても大人が動かなければならないと正直に話します。
- 相手の子に直接会いに行ったり、相手の親を問い詰めたりすると状況が悪化することがあるので避けます。
記録と証拠を残す
- いつ、どこで、誰が、何をしたか、見ていた人は誰かを日付ごとに書きます。子どもが話した表現をそのまま書きとめます。
- けがは写真を撮り、受診した場合は診断書や診療記録をもらっておきます。
- メッセージ・SNSの投稿・グループチャットは、日付と相手のアカウントが見えるようにスクリーンショットし、消したり退出したりする前に保存します。
- 壊された物や取られたお金の内容も残します。
- 子どもの睡眠・食事・気分の変化や、学校とのやりとりも一緒に記録します。
学校に伝え、通報する
まず担任の先生や学校暴力担当の先生に、記録をもとに伝えます。韓国では学校暴力予防法により、学校は通報を受けると事案を確認し、必要なら被害生徒を引き離すなどの保護措置をとらなければなりません。
韓国では、学校暴力は117(学校暴力の通報・相談、24時間)への電話やメッセージ(#0117)でも通報・相談できます。暴行や金品の恐喝など犯罪にあたる場合や緊急時は112に通報します。
学校は事案を調べたあと、要件を満たし被害生徒側が同意した軽い事案は学校長が自ら解決できます。そうでなければ、教育支援庁の学校暴力対策審議委員会が審議し、被害生徒の保護措置と加害生徒への措置を決めます。結果に納得できなければ、行政審判などの不服申し立ての手続きがあります。
手続きや期限は変わることがあるので、学校と教育庁の案内を必ず確認してください。学校の相談の先生(Weeクラス)や教育庁のWeeセンターで、子どもの心のケアの相談も受けられます。
ネットいじめ
グループチャットでの悪口や仲間外れ、隠し撮りした写真の拡散、なりすましアカウント、何度も招待して嫌がらせをすることなど、ネットいじめも学校暴力にあたります。昼夜を問わず続き、広がりやすいため、被害がより大きくなることがあります。
- 返信したり言い返したりせず、まずスクリーンショットで証拠を残します。
- 証拠を保存したら相手をブロックし、プラットフォームの通報機能で投稿の削除を求めます。
- 子どものスマホを取り上げることで解決しようとしません。子どもは「話すとスマホを失う」と学び、次から隠すようになります。
- 写真や動画が広まった場合は、112への通報とあわせて、デジタル性犯罪被害の支援機関の削除支援を調べます。
わが子が加害側のとき
連絡を受けると、動揺したり納得できない気持ちになったりするかもしれません。まず子どもをかばったり問い詰めたりする前に、何があったのか落ち着いて事実を確かめます。「ふざけただけ」でも、相手が苦痛を感じたならいじめになりうるとはっきり伝えます。
相手の気持ちを考えさせ、心からの謝罪と行動で責任をとる方法を教えます。学校の手続きには誠実に協力します。
いじめの背景には、ストレス、ほかの場所での被害、仲間からの圧力、衝動を抑える難しさなどの理由があることもあります。くり返すなら相談を受けて、原因を一緒に探ります。体罰は攻撃性を強めることがあり、助けになりません。
見ている子どもへ
いじめを目撃した子には、一人で立ち向かわなくていいこと、そのかわり大人に知らせたり、被害を受けている友だちのそばにいたりするだけでも大きな力になることを伝えます。知らせることは告げ口ではなく、友だちを守ることです。韓国では117への通報は目撃した人もできます。
よくある質問
学校暴力はどこに通報すればいいですか?
学校(担任や学校暴力担当の先生)に伝えます。韓国では117学校暴力通報・相談センター(24時間、メッセージ#0117)にも通報できます。緊急時や暴行・恐喝など犯罪にあたる場合は112に通報します。
友だち同士のふざけ合いだと言われました。いじめですか?
一方がくり返し傷つき、力の差があって止めにくいなら、いじめの可能性があります。からかい・仲間外れ・グループチャットでの悪口も含まれます。子どもの話を記録し、学校と相談してください。
子どもが学校には言わないでと言います。
仕返しを恐れていることが多いです。子どもの不安を十分に聞き、どう伝えるか、安全をどう守るかを一緒に計画しましょう。ただし安全に関わることは大人が動かなければならないと正直に説明します。
ネットいじめを受けたグループチャットから退出してもいいですか?
退出する前に、日付とアカウントが見えるようにスクリーンショットを撮って証拠を残してください。そのあとブロック・通報し、学校に伝えるか、韓国では117に相談します。
参考にした資料
- 韓国 教育部 学校暴力予防及び対策に関する法律の案内
- 韓国 警察庁 117学校暴力通報センター
- 韓国 青少年相談電話1388
- AAP HealthyChildren.org
- CDC いじめ予防資料
医療情報は参考用です。 一般的な情報で、診断や処方の代わりにはなりません。お子さんの状態は必ず医師と相談してください。緊急時は119番へ。
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