視力は成長とともに育ちます
生まれたばかりの赤ちゃんは、近くの顔くらいをぼんやり見ています。数週間たつと顔をじっと見つめ、生後2〜3か月には動くものを目で追います。生後数か月は両目がときどきずれて見えることもありますが、たいてい生後4か月ごろには両目がそろって動きます。
目と脳が一緒に「見る方法」を学ぶのは幼い時期です。片方の目がよく見えなかったりピントが合わなかったりすると、脳がその目をあまり使わなくなり、視力が育たない弱視になることがあります。弱視は視力の発達がさかんな幼いうちに治療するほど効果が高いので、子どもが不便を言葉にできない時期に見つけることが大切です。
健診で視力を確かめる
新生児期や乳幼児健診では、目の形、光の反射、目が合うか、目で追うかを確認し、時期に合った問診を行います。子どもが絵の視力表に答えられる年齢(たいてい3〜4歳ごろ)になると、片目ずつ視力を測ります。家で前もって絵の名前を教え、片目を隠す遊びをしておくと検査がスムーズです。
韓国では大韓眼科学会などが、特に症状がなくても3〜4歳ごろに一度眼科の検査を受けるようすすめています。家族に子どものころ斜視・弱視・強い屈折異常があった場合や、早産で生まれた場合は、もっと早く眼科に相談します。健診で「精密検査が必要」と言われたら、先延ばしにせず眼科を受診します。
斜視・弱視を疑うサイン
- 生後4か月を過ぎても、片目が内側や外側によく寄る
- 疲れたときやぼんやりしているときに片目が外側にずれる
- 日光の下で片目をよくしかめたり閉じたりする
- 頭を片側に傾けたり、顔を回したりして見る
- 片目を隠すとひどく嫌がって泣く
- ものをとても近づけて見る、目をよくこする・しかめる
- 写真で両目の光の反射の位置が違って写る
近視と外遊び
近視は近くのものはよく見え、遠くのものがぼやける状態で、主に小学生の時期に始まり、成長とともに進みます。親が近視だと子どもも近視になりやすくなります。外で過ごす時間が長い子ほど近視になりにくいという根拠が積み重なっており、多くの眼科の団体が毎日外で遊ぶ時間を増やすようすすめています。昼間の明るい光が目の成長に影響すると考えられています。
黒板の字が見えないと言ったり、目を細めてテレビに近づいたりしたら、眼科で検査を受けます。眼鏡をかけても近視が悪化することはなく、合った眼鏡をかけてこそ勉強や遊びが楽になります。近視の進行を遅らせる治療(特殊なレンズ、目薬など)は、子どもの状況に応じて眼科医と相談して決めます。
本・画面と目
- 画面や本を近づけすぎないようにします。タブレット・スマートフォンは腕を伸ばしたくらい、本は30cm以上を目安にします。
- 近くを見る作業を20分ほどしたら、20秒ほど遠く(約6m)を見る「20-20-20」の習慣をつけます。
- 暗い所や寝転んだ姿勢、揺れる車の中で長時間見ないようにします。
- 画面を長く見るとまばたきが減り、目が乾いて疲れます。休憩中に目を閉じたり、まばたきをさせたりします。
- 年齢別の画面時間のすすめはメディア・スクリーンのページを参考にしてください。画面時間が減ると外遊びの時間も増えやすくなります。
目のけがを防ぐ
- 日差しの強い日はつばの広い帽子をかぶせ、子ども用サングラスは紫外線カットの表示があるものを選びます。
- レーザーポインター、先のとがった棒、BB弾の銃のようなおもちゃは目のけがの原因になります。
- ボールを使うスポーツやラケットスポーツでは保護眼鏡を検討します。
- 赤ちゃんの目やにや涙が続くのは涙の通り道が詰まっていることが多く、たいてい1歳前後でよくなります。目が赤く腫れたり、黄色い目やにが多いときは受診します。
- 目にほこりが入ったらこすらず、きれいな水で洗い流します。
よくある質問
子どもの眼科検査は初めていつ受ければいい?
乳幼児健診で時期ごとに目を確認し、特に問題がなくても3〜4歳ごろに一度眼科の検査を受けることがすすめられています。目がずれて見える、家族歴があるときはもっと早く相談します。
眼鏡をかけると目が悪くなりますか?
いいえ。合った眼鏡をかけても近視が速く進むことはありません。弱視の治療では眼鏡が治療の中心になることも多いので、処方どおりにきちんとかけさせます。
赤ちゃんの目が寄って見えます。斜視ですか?
赤ちゃんは鼻の付け根が広く低いため、目が寄って見えることがよくあります(偽斜視)。生後数か月は目がときどきずれることもあります。生後4か月以降もよくずれて見えるなら眼科で確認します。
スマートフォンをよく見ると近視になりますか?
近くを見る時間が長く外遊びが少ないと、近視のリスクが高まると考えられています。画面時間を減らし、距離と休憩を守り、毎日外で遊ぶ時間を増やすことが役立ちます。
参考にした資料
- 大韓眼科学会
- 大韓小児青少年科学会
- 韓国国民健康保険公団 乳幼児健診案内
- 米国眼科学会(AAO)
- AAP HealthyChildren.org 目の健康
医療情報は参考用です。 一般的な情報で、診断や処方の代わりにはなりません。お子さんの状態は必ず医師と相談してください。緊急時は119番へ。
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