安全な寝床の原則
米国小児科学会(AAP)は、乳幼児突然死症候群(SIDS)と睡眠中の窒息事故を減らすために次の原則を勧めています。1歳までは昼寝も夜もこの原則を守りましょう。
- 毎回あおむけに寝かせます。うつぶせや横向きには寝かせません。
- 硬く平らなマットレスに、サイズの合ったシーツだけをかけます。傾斜のある寝具や、ソファ・ひじかけ椅子・ふかふかの寝具の上では寝かせません。
- 寝床に枕、掛け布団、ベッドガード、ぬいぐるみ、クッションを置きません。寒いときは掛け布団の代わりに着るタイプのスリーパーを使います。
- 親と同じ部屋で、ただし赤ちゃん専用の寝床で寝かせます(少なくとも生後6か月まで推奨)。大人のベッドで一緒に寝ることは勧められていません。
- 厚着をさせすぎたり頭を覆ったりしません。たばこの煙のない環境を保ちます。
- おくるみは、赤ちゃんが寝返りしそうな様子が見えたらやめます。
年齢別の睡眠時間(昼寝を含む1日あたり)
米国睡眠医学会(AASM)が示し、AAPが支持している推奨範囲です。範囲内でも個人差が大きく、数字よりも子どもが日中元気に過ごせているかが大切です。
- 新生児〜3か月:個人差が大きく推奨範囲は定められていません。昼夜の区別なく2〜3時間ごとに起きて飲むのが普通です。
- 4〜12か月:12〜16時間
- 1〜2歳:11〜14時間
- 3〜5歳:10〜13時間
- 6〜12歳:9〜12時間
寝る習慣づくり
- 毎日同じくらいの時間に、同じ順番(お風呂→パジャマ→絵本→おやすみのあいさつ)の短い入眠儀式を繰り返します。
- 昼は明るく、夜は暗く静かにして、昼夜のリズムをつけます。
- 眠そうだけれどまだ起きているときに寝かせると、自分で眠る練習になります。
- 寝る前の1時間は画面(テレビ・スマートフォン・タブレット)を消し、寝室には画面を置きません。
- 昼寝は年齢とともに自然に減ります。遅い時間に長く昼寝をすると、夜寝る時間が遅くなることがあります。
夜によく起きる
生後1年間は夜に起きるのが普通です。数か月たつと夜にまとまって眠る赤ちゃんが増えますが、急成長期・歯が生えるころ・病気のとき・人見知りや分離不安が出る時期には、また頻繁に起きることがあります。
ねんねトレーニング(少しずつ距離をとる、一定の間隔であやすなど)にはいくつかの方法があり、家族に合う方法を選べば大丈夫です。たいてい生後6か月ごろ以降に検討し、病気や体重増加に問題がある場合はまず医師に相談します。どの方法でも一貫性が最も大切です。
幼児期には寝るのを嫌がる、怖い夢、夜驚症が起こることがあります。夜驚症は起きているように見えても実際には深く眠っている状態なので、無理に起こさず、けがをしないよう見守ります。
受診が必要なサイン
- ほぼ毎晩いびきをかき、呼吸が止まるようだったり、あえいで起きたりする
- 十分寝ているようなのに日中ひどく眠そう、集中できない、いらいらが強い
- 眠っている間の呼吸が苦しそう、または唇が青くなる
- 睡眠の問題で親が疲れ切って日常生活がつらい — 親の睡眠も助けを求める理由になります
よくある質問
吐いたときのために横向きに寝かせたほうが安全では?
いいえ。健康な赤ちゃんはあおむけでも吐いたものを飲み込んだり吐き出したりする反射があります。AAPは毎回あおむけに寝かせることを勧めています。医学的な理由で別の姿勢が必要な場合は医師から指示があります。
赤ちゃんと同じベッドで寝てもいいですか?
AAPは同じ部屋で赤ちゃん専用の硬く平らな寝床を使うことを勧め、大人のベッドで一緒に寝ることは勧めていません。特にソファやひじかけ椅子で赤ちゃんを抱いたまま眠ってしまうのは危険です。
1歳の子はどれくらい寝ればいいですか?
米国睡眠医学会の基準では、1〜2歳は昼寝を含めて1日11〜14時間が推奨範囲です。日中よく遊び元気に過ごしていれば、範囲内の個人差は心配いりません。
おくるみはいつまで使えますか?
寝返りしそうな様子が見えたらやめます。おくるみをしたままうつぶせになると危険だからです。その後は腕が自由に動くスリーパーを使えます。
参考にした資料
- AAP 乳児の安全な睡眠に関する勧告(2022)
- AAP HealthyChildren.org
- 米国睡眠医学会(AASM)年齢別推奨睡眠時間
- 大韓小児青少年科学会
- WHO 5歳未満の身体活動・座位行動・睡眠ガイドライン
医療情報は参考用です。 一般的な情報で、診断や処方の代わりにはなりません。お子さんの状態は必ず医師と相談してください。緊急時は119番へ。
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